日々のアウトプット:読書編その2
前回の記事はこちら efficimmtzushi.hatenablog.com
はじめに
- 読書も進む,在宅ワーク
- 読んでるというよりは,聴いているんだけどね。
方針
- kindle unlimited とiosの読み上げ機能を併用することで,Siriちゃんが本の内容を読み上げてくれる。この革命的な試みに概ね満足しているが,使い倒していくことを決めて数日にして,早くも問題に直面した。
最大の問題点:興味のある本が見つからない
- 最大の問題として,Kindle Unlimited読み放題の対象本が探しにくいということがある。
- ランキングが本当に面白い本をランキングしたものであるならばいいのだけれど,自己啓発本の類とか,漫画の1巻だけ,とかが多い。
- 自己啓発系の本はもともとそんなに興味がない。
- ビジネス本も二番煎じが多い印象。
- PIXER本みたいに,たまにすごく当たりの本もあるのだけれど,ランキングに入っている本の中でそれに遭遇する確率は結構低い印象。
- また,「読み上げ」を求めている性質上,紙面が画像として処理される雑誌本や,図表がある本はあまり求めていない。
- とくに,画像が一定以上の大きさを持つと自動読み上げが止まってしまってだるい。
Kindle Unlimitedに価値はないのか?
- 自分の探し方が悪いのかな?と思い,「Kindle Unlimited おすすめ本」みたいな系統でググってみたりもしたが,ランキングと大差がないラインナップだったり,良さそうな本は読み放題対象期限が過ぎていたりで,なんとなく消化不良。。。
- しかし,ながらです。まだ4月も上旬,せめてサブスクの本をとるために「楽して」有効活用する術を考えようではないか。
ニーズの整理
- どうやら世の人々が求めている本は私の今の関心とは異なっている。
- 自分は読書体験から何を得ることを期待しているのか。ここを整理することで,自分が本当に読みたい本に当たりを付けられるはずで,そのターゲティングをもとに対象本があるか探すのがよいと思って整理したら,次の2つとなった。
1. 質的欲求:いっちょかみの受け売りの知識ではなく,「本物の知見」が欲しい。
2. 技術的欲求:画像(挿絵)が少なく,読み上げ機能を阻害しない(止めない)。
そうとなれば
- このような条件を満たす本がアマゾンにあるかどうかだ。14万冊もあるらしいからあるでしょう,多分ということで,抽象化した自分のニーズをもとに,ターゲティングを行う。
- そもそも挿絵が多いのはすでに世にある知識体系の一片をグラフィカルに「分かりやすく」解説することが目的にあることがほとんどなのだから,その本が解説している原典を辿ればいいわけです。
- さらに「時の洗練」を受けていれば,有象無象の価値が認められない解説本は淘汰されているはず。
- というわけで流行本を追うのではなく,「書物のタイトルor著者について,誰もが名前だけでも聴いたことがある,比較的古い(文庫)本」にターゲットを絞った。
- そしたら良き本との遭遇率が格段に上がった。やったね。
最近読んだよき本
- というわけで本題
ID野球の提唱者が明かす! 運の正体 (竹書房文庫)
- 本書の選定基準:著者
- 簡易感想:「人間の価値は,周囲からの評価で決まる」が印象に残った。とくにこれは,「他者から選ばれて」初めてチャンスをもらえて,それを掴んで初めて価値を発揮できるプロ野球選手だからこそ実感をもって言えるのだろう。実力は紙一重でも,成果に大きな差があるのはなぜか。いい準備をし,人間性を高めて,プロセスを大切にしようと素直に思える説得力は,ノムさんという人間に対する評価に由来するから説得力がある。新庄,宮本等,プロ野球選手の小咄も出てきて楽しい。
私の財産告白
- 本書の選定基準:時の洗練,著者
- 簡易感想:貯蓄と投資で莫大な「利殖」に成功した大学教授の回顧録。言っていることに特に真新しさはないのであるが,30にして人生計画を設計し,途中紆余曲折ありながらも,基本的にはそのプランを意思の力で継続するという誰にでもできそうで誰もができるわけではないことをなした人の考え方が示してある。「2杯の天丼は食えない」という自省のバランス感覚もさることながら,生き方を通じて「感情の暴走」に支配されぬような,心理的なストレスを感じないような仕組みを,あらかじめ理性により設計し,行動計画に織り込んでいるところに感銘を受けた。
おわりに
- 一言感想にも熱が少し入りますね。まだ紹介したい本はいくつかあるけど,今度更新しますね。