四季報完読プロジェクト:鉱業ってどうなん(証券コード1514〜1663)
新型コロナウィルスの影響で今後の経済見通しがわかりませんよね。
とはいえとはいえ、今後伸びていく企業もたくさんあるはずです。 そこで、四季報を読んでいきながら、企業の要点をまとめて初心者でもわかりやすい有益な情報として発信していきたいと思っています。
今回は鉱業分野
原油安で「原油価格がマイナス」なんて出来事も記憶に新しいですよね。
そんな原油や石炭などの鉱業分野をまとめてみました。
農林水産は以下よりどうぞ
1. 会社データまとめ
業界の規模
時価総額
今回は対数グラフで記載しています
国際石油開発のみ、ずば抜けて大きい
売上高成長ポイント
※3年間の売上高グラフの見方
2018→2019年で売り上げが増加していれば+2
変化がなければ+1
減少していれば+0
2019→2020も同様に最大4ポイントとして記載
2年連続の増益は1社のみである。
収益性
ROA,ROE
ROE,ROAがマイナスの企業は一社もないが高いROE,ROAを叩き出す企業もない。
国際石油開発は記載無し
安全性
手元流動性比率
国際石油開発は記載無し
自己資本比率
業界全体50%以上となっており高水準である。
キャッシュフロー
営業CF、投資CF、財務CF
国際石油開発と石油資源開発は時価総額が他より高いが、小さい。
三井松島の投資CFが大きい
2. 個別銘柄分析と情報
住石HD
自己資本比率が高め
石炭の輸入販売、人工ダイヤ等の先端素材の製造販売、砕石の採取、加工、販売の3事業を展開しているのが特徴 石炭のセグメントが9割を占める。
日鉄鉱業
日本製鐵系企業
資源、金属、機械、不動産、再生可能エネルギー事業を行っている
セメントやアスファルトに使用できる石灰石を販売している。
国内最大規模を誇る鳥形山鉱業所をはじめ、全国各地に石灰石鉱山を有しており、石灰石の生産量は国内トップクラス。
国内自給率は100%で輸出も行っている
セグメントとして資源、金属で8割、機械を含めると9割5分となる。
三井松島HLDGS
浮動株が25%と高めである
海外石炭の輸入販売及び仲介、シュレッダーなど身の回りの生活用品の製造販売も行っている
ストローも販売している。
鉱業分野であるにも関わらず石炭を含むエネルギー事業のセグメント割合が6割しかない。
国際石油開発帝石
経済産業大臣が大株主であり18.9%を保有
浮動株が1.5%と少ないのが特徴
鉱業分野では時価総額が抜きに出て高い。
天然ガス、石油の「探す」「掘る」「生産」「運ぶ」の4種を総じて行っている。
セグメントは国地域ごとに分かれており、中東、アフリカが5割を占める。
石油資源開発
こちらも経済産業大臣が大株主であり34.0%を保有
同様に浮動株が5.4%とやや少なめ
国際石油開発帝石同様に、石油・天然ガスの探鉱、開発、生産、及び運送を行っている
異なっている点として日本でのセグメントが8.5割を占める
K &Oエナジーグループ
天然ガス事業、ヨウ素事業、他工事業がある
ヨウ素はレントゲンや液晶パネルに使用されている。
輸入ではなく千葉県など国内での生産流通させることで利益を稼ぐ
千葉県では使用される48%をK &Oエナジーグループが生産している。
ヨウ素事業は販売量増加により増益だが総売上の5%しかないため、影響は小さい。